“ハイキ”の運命をたどるインクが
混ぜ合わさって息を吹き返す
印刷業界では、毎年、大量のインクが行き場を失い、
年間で約数千リットルが廃棄されています。
DoInkでは、捨てられる運命のインクを、新たな価値を持つプロダクトへ
生まれ変わらせる【ハイキーブラック】を開発しました。
ハイキーブラックとは?

DoInkが独自の技術で開発した
リユースプロダクト
【ハイキーブラック】は、制作において保管しきれない、廃棄予定になるインクを再利用できないかという着眼点から誕生しました。 特別なインクではなく、工場で使用しているインクそのものです。再利用できるインクのルールや保管方法を決め、様々な色が混ざり合ってできたブラックインク。製造過程において環境への負荷を抑え、持続可能な未来を見据えたプロダクトを目指します。
日々の着用で、“自分らしい風合い”が育っていく
【ハイキーブラック】は、透明バインダーにホワイトを 5〜10%混ぜ合わせたものを主原料とし、顔料で着色した染み込みインク(顔料インク)が元になっています。廃棄予定のインクを使用する以上、印刷テスト、堅牢度を見る洗濯テストなど実験もしております。
廃棄となるインクは足されていき、使用する時期や気候によって、ブラックの色見も微妙に変化致します。印刷面にはインクの特性上、洗濯や日々の使用で独特な風合いが現れ、劣化とともに変化します。インクは生物(なまもの)である、【ハイキーブラック】の特性も一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。
story
ハイキーブラックの背景

クリエイターとのコラボが誕生のきっかけ
DoInkのメンバーとクリエイターのしんご氏とのワークショップを通じて、廃棄インクの再利用に関するアイデアを議論。クリエイティブな視点と技術的な知見が混ぜ合わさって、【ハイキーブラック】を形にすることができました。
予約販売商品
DoInk × しんご コラボレーション
【ハイキーブラック】Tシャツ
しんご氏には【ハイキーブラック】を使ったオリジナル図案を考案していただきました。
しんご氏のクリエイティブなアイデアが詰まった商品をぜひ手にとってみてください!

Tシャツのデザインについて
言葉の響きとやさぐれ感をモチーフに。インク単体が主役になるよう、単純にパッと目を引く図案の方向性で作ってみました。
【販売期間】2025年 2月1日(土) から 3月31日(月)まで
【お届け日】4月1日(火) より 随時配送
通常販売商品とは異なり、販売期間を設けた上、締切日翌日より随時配送をさせていただきます。
※詳細については、購入ページよりご確認下さい。
comment
bankto.LCC 光川貴浩氏コメント
DoInkさんは、KYOTOGRAPHIEなどのTシャツを手がけるシルクスクリーン専門のプロ集団・スリーマストさんのBtoC部門なんですが、BtoCといっても目利きのクライアントさんのオーダーに応えてきた技術はほんまものです。(しかも、お客さんも立ち寄ることができる「見える工場」がかっこいいんです)
もともとは「ECサイトをつくりたい」という相談だったんですが、自社製品になるような商品企画も一緒にやりましょうか〜という話になり、しんごさんを交えたワークショップや企画会議をして【ハイキーブラック】のアイデアが生まれました。
工場にあった廃棄インクを見て「ハイキーブラックってどうですかねえ?」と名付けた、しんごさんのネーミングセンスとナイスなデザインのTシャツ。購入された皆さんは、ぜひともTシャツを着ながら「これ廃棄インクで〜」と、友人・知人・家族・親戚にまでプレゼンをお願いします。
廃棄するインクも混ぜてしまえば黒として再利用できるというこのフォーマット。他のいろんなクリエイターさんともコラボできるといいのかなと思っています。
DoInkさんは、Tシャツを作りたいクリエイターにとっては、最高のパートナーなんじゃないかなあと思いますので、興味ある方はぜひ!

ハイキーブラックでこんなことができるかも?
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廃棄資源を利用したCSR活動の一環や
企業のブランディングにおすすめアップサイクルの製品を通じて、企業の取り組みやブランディングツールにも役立つかもしれません。例えば、古くなったTシャツを【ハイキーブラック】で塗り直すことで、リペアプロダクトとして新たな価値を加えることも可能です。【ハイキーブラック】を通じて、ユニークな商品づくりを実現するお手伝いをさせていただきます。
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コラボレーションやオリジナル商品として
DoInkでは、一般のお客様ともオリジナルプリントを通じて商品づくりを一緒に楽しむお手伝いをしています。廃棄インクを使って、新しい価値を持つ個性あふれる商品を一緒に作り上げましょう!
DoInkは
面白くてユニークなTシャツプリントに
挑戦していきます!
オリジナルプリントのイメージを
もっと身近に、おもしろく、楽しんで作っていただけるように
Dolnkはアイデアのピースを発言していきます。
新しいデザインや実現したいユニークなデザインなど
Dolnkと一緒にモノづくりをしませんか?!
ぜひお気軽にお問い合わせください!

職人の手作業を間近で体験
「見える印刷工場」
プリントショップ内と工場がガラス越しにつながっています。実際にご来店いただくと職人の手作業を生で見ていただくことができます。手作業で印刷を行なっていることに、みなさん驚かれます。
普段、何気なく着ていたTシャツがもっと身近に感じてもらえるかと思います。

イベント物販・アパレル商品で培った生産管理体制
多量ロットを扱うイベント物販やアパレル商品などこれまで培ってきた技術や経験がございますので法人のお客様にも安心してご注文を頂いております。

Dolnkの新しいアイデア
続々発信中!
平均年齢30代の働き盛りの若いスタッフが多くいるのが特徴です。Dolnkだからできる面白い企画やプランなど商品のご提案などお任せください!
comment
しんご氏コメント
【ハイキーブラック】に対して、しんごさんが感じた印象を教えて下さい。
1)ワークショップで生まれてきたときの印象
2)商品企画でデザインを作成し、会話を重ねることで感じ方や可能性など何か変化などはございましたか?
1)元々、誰かが不要と判断したものや何かを作った時に生まれる端材などに興味があります。視点を変えることで、急に命が宿って生き生きと動き出す瞬間があって、そういうものを生み出せた時に喜びを感じます。
自分でもシルクスクリーンをするのですが、インクが少なくなってきたら他のインクと混ぜて別の色をつくって刷って一点物として販売していたりします。
インクを無駄なく全部使えて、かつ受け取る側も特別感があるのでWinWinなのがとても気持ちいいです。
あとは、名前をつけるという行為も効果的だと思っています。名前がつくと一気にキャラクターがしっかりしてきます。ハイキーブラックのアイデアは、そういう視点の掛け算から生まれています。DoInkの無駄がひとつ可能性に変わったのがうれしかったです。
2)廃棄インクを使って自社のブランド展開をしたらおもしろいと思います。
全てをブラックにせず、いろんなハイキー色をつくることで出すアイテムが全て限定品になり、廃棄インクがない時には商品が生まれないというのもいいなって。印刷屋だからこそできる展開があるとグッときます。
余談ですが、だいぶ前に、ホコリがなんで全部グレーなのか気になったことがあって調べたら、いろんな細かい色が混ざることであの色になると知り、急にかわいく見えたことがあります。ハイキーブラックにもその要素があるからかなんだか愛おしく感じます。
【ハイキーブラック】を自由に使っていいと言われたら何をしたいですか?
染み込み・ラバー・発泡など、様々な黒をいっしょに使った図案を考えたらおもしろそうだなと思います。
一見同じように見える黒でも、いっしょに使うことで質感の違いを感じられておもしろい仕上がりになりそうです。
今回デザインを作成いただくにあたり、DoInkが考える【ハイキーブラック】を掘り探っていただきデザインを組んでいただきました。
お題に対してポイントになった点を教えてください。
またなぜその点がしんごさんにひっかかりましたか?
最初に提出したアイデアは、ハイキーという音の響きや、廃棄される運命だった行き場のないものたちの、やさぐれた感じを自分のテイストで図案にできたら良いなと考えました。
CMYKを全部混ぜたら最後は黒になるというイメージも頭にあったので、なんとなく4つの形で構成してみようと思っていました。
その図案をDoInkさんに見ていただいてご意見をいただき、少し別のアプローチで考えてみたのが、今回採用していただいた図案です。
集合体の中にハイキーのイメージが浮かび上がるような図案と、さらに浮かび上がった形の色を反転させた図案です。
トゲトゲした強い印象が少し和らいで、インクが持つ特性に少し近づけたのではないかなと思っています。
これまで様々なクリエイターやアーティスト、企業様とコラボもされておりますが、DoInkと今回一緒にものづくりをしていただいて感じたこと、受けた印象などござますか。
またこれからDoInkがこんな活動をしていったら面白いなと思うことなどあれば教えていただきたいです。
自分たちの印刷に誇りを持っていて、すごく真面目な方々だと感じました。
これまで積み重ねてきたことがあるからこそ、固まってしまうことももしかしたらあるのかもしれません。
そういう時は、作り手の立場になって、純粋に遊んでみるのが良いと思います。
利益を生むとかは一旦忘れて部活感覚で何かをつくってみたり、実験してみたり、エラーを楽しんでみたり、自分たちがつくったものを販売してみたりすると、作り手の気持ちがより理解できて、良いアドバイスができたり新しいサービスに繋がったりするのではないかと思います。
スタッフが誰よりも印刷を楽しんでいる印刷屋って最高じゃないですか?
そういう印刷屋さんと一緒にものづくりができたらとてもうれしいなと思います。
これからのDoInkさんの活動、とても楽しみにしています!